スペースシップワンがアンサリXプライスを獲得して以来、民間による商業有人宇宙輸送の計画が本格化してきました。ヴァージン・ギャラクティック社は乗客6名が搭乗できるスペースシップ2の開発を進めており、2008年には乗客を乗せての観光旅行を行う予定で、すでに多くの旅行希望者が予約をしています。
我が国においても旅行会社が宇宙体験弾道飛行から月旅行までの商品を発表するなど、宇宙旅行への高い関心が寄せられており、今後国内でも宇宙旅行が民間のビジネスとして急成長する可能性が見えてきました。昨年、創設50周年を迎えた日本ロケット協会および日本航空協会では、これまでに「観光丸」を中心とする宇宙旅行の研究を進め、民間による有人宇宙輸送のための法整備や宇宙観光旅行商業化についての研究など、有人飛行や宇宙活動を活性化させることを目的として活動を行っています。
2005年に初めての宇宙旅行シンポジウムを開催してからわずか2年でこのように国際的に宇宙旅行を巡って急展開があるなか、我が国においても有人宇宙飛行を目指した独自の活動についてご紹介し、今後のより一層の活性化を促すことを目的として、以下の講演とパネルを企画しシンポジウムを開催いたします。皆さまのご参加をお待ちしております。
日時: 2007年3月3日(土曜日)13:00―17:00
会場: 航空会館 7階 大ホール (東京都港区新橋1−18−1 TEL:03−3502−1206)
シンポジウムプログラム(予定)
・ 基調講演
「『2055年宇宙万博』で月面パビリオン建設へ」 山根一眞 ノンフィクション作家
・一般講演
「Xプライズ後の宇宙旅行をめぐる動き」 大貫美鈴 Space Frontier Foundation
「米国における商業宇宙旅行の育成と法規整備」 橋本安男 日航財団
「我が国の宇宙パイロット養成を考える」 高野開 日本航空機操縦士協会
「再使用ロケット実験機から有人飛行へ」 小川博之 宇宙航空研究開発機構
「宇宙観光への期待と有人宇宙飛行のための技術」 志村康治 三菱重工
・パネルディスカッション コーディネーター 的川泰宣 宇宙航空研究開発機構
主催:財団法人日本航空協会 日本ロケット協会
協力:株式会社日本航空 全日本空輸株式会社 社団法人日本航空宇宙工業会
シンポジウム終了後、名刺交換の時間を設ける予定です。
本シンポジウムは無料でご参加いただけますが、会場整理都合上事前お申込みを下記上段のsyupan@aero.or.jp にお願いします。お問い合わせなどは下記宛お願いします。
航空会館への交通 : JR山手線「新橋」、地下鉄銀座線「新橋」日比谷側口から徒歩5分
都営地下鉄三田線「内幸町」から徒歩1分
シンポジウムプログラム委員 稲谷芳文(日本ロケット協会)inasec@isas.jaxa.jp
酒井正子(日本航空協会)TEL 03−3502−1206 FAX 03−3503−1375 syupan@aero.or.jp