2020-12-09 Dawn Aerospace社、スペースプレーン開発に一歩前進

ニュージーランドのDawn Aerospaceは12月9日、ニュージーランド民間航空局(CAA)から、同社がキャンペーンの一環として開発した長さ4.8メートルの実験機であるDawn Mk-IIAuroraの飛行を開始する承認を受けたと発表しました。従来の空港から毎日複数の飛行を行うためのスペースプレーンを開発する。

DawnAerospaceの共同創設者兼最高技術責任者であるStefanPowell氏は声明のなかで、「宇宙に到達するための課題は、宇宙機、打ち上げインフラストラクチャ、規制である」と述べている。「私たちはハードウェアに革命を起こすことに大きな進歩を遂げました。今日は残りの部分に向けた重要な一歩です。世界中の数千の民間空港の1つから飛ぶことができ、他の航空機を空域から追い出すことなく飛ぶことができることを示しています。」

Dawn Aerospaceは、18か月にわたってCAAと緊密に協力して、Dawn Mk-IIAuroraが従来の航空機と並行して動作できるようにする飛行手順とシステムを確立した。ニュースリリースによると、ニュージーランド宇宙局(NZSA)は、CAA認定を高高度航空機免許と組み合わせて、最終的に弾道飛行を行うための道を切り開くという重要な役割を果たした。

「CAAとNZSAは、革新的で将来を見据えた規制がニュージーランドで現実のものであることを示しています」と、DawnAerospaceのゼネラルマネージャー兼認証責任者であるJamesPowellは声明で述べている。「簡単なことではありませんでしたが、ニュージーランドを航空宇宙イノベーションの最先端に保つためのCAAとNZSAのたゆまぬ努力の成果でした。これは世界の他の場所ではできませんでした。」

Dawn Mk-II Auroraのフライトは、ニュージーランドの南島の空港から2021年に開始される予定。

スペースプレーンを開発する前に、Dawn Aerospaceは、より一般的なヒドラジンの代わりに亜酸化窒素とプロペンを使用するスラスターを開発した。

ただ、この会社のHPを見る限り、現状では小型衛星、CubeSatを開発することを目指しており、社員も10数人規模。この規模と技術能力で高度100kmまで飛行するスペースプレーンを開発できるとは思えないけど、実現してしまうのかね。日本人の感覚では、こんな奇跡みたいな事業は不可能に見える。