2020-06-28 小型衛星群(コンステレーション)ビジネスに新しい動きが

OneWebという小型衛星サービスの米国企業が、先日会社更生法処理になり、実質倒産となった。ソフトバンクが資金提供を停止したことから、他の資金提供者を模索する中、なんと英国首相のボリス・ジョンソンが、この企業に大口投資する話が持ち上がっている。あの中国共産党独裁国家である中国も資金提供に興味を示していることから、英国としては負けられないのだろう。英国がOneWebに興味を示している理由に、この衛星システムが予定の650機が軌道投入された場合、GPS機能を持つからだと言われている。英国は国家予算の12パーセントを欧州のGPSとなるガリレオシステムに投入しているが、このシステムは軍事目的が中心。しかし、英国は独自の民事利用目的のGPSシステムを独自で構築を検討したが、コストが高すぎて諦めていた。その矢先に持ち上がったOneWebの倒産。中国のGPS衛星「北斗」が完成間近。この通信衛星ビジネス、一般にはあまり馴染みがないが、宇宙分野の最先端技術による覇権争いの主戦場がこの小型衛星通信分野と言える。宇宙をめぐる覇権争いが激しさを増している。衛星システムの概要:極軌道 高度1200km、質量120kg、フェーズドアレイのKuバンド