図のなかで、円の大きさが地震の大きさを示している。マグニチュード8以上の大きな円は、初めて見た。

日本は世界の中心的地震研究責任者として、さらに活発に、そしてさらに多様な視点で地震観測、地震前兆現象観測技術の研究開発を行うべきである。そのためには、より多くの政府の投資が必要である。これは先進国で唯一の地震国としての責任でもあり義務でもある。そして世界の地震災害回避に向けて、さらに貢献すべきである。USGSを越える研究体制、及び世界へ向けてより積極的な地震情報提供を拡大すべきである。

世界的に見ると、今回の東日本地震と同時に、普段地震が発生していないような場所でもM6程度の地震が発生している。例えば、アフリカ内陸部のタンザニア北西部、米国アーカンソー州リトルロック市付近、中東の紅海南部のジブチ共和国当り、オーストラリア西端などである。スマトラ、アルゼンチンといった大規模地震が発生するときは、必ずと言っていいほど地球全体でM5-6程度の地震が多発している。このことは、大規模な地震が発生する時は、全地球規模の地殻変動が同時に一斉に起きることを示唆しているのかもしれない。

全地球地震情報

三陸沖の断面を全体的に眺めると、日本海溝は以外と浅い。東日本大地震の震源深さが24kmとなっているが、丁度太平洋プレートとの境界で発生している。この境界線上が地震多発エリアである。報道によると震源当りの地盤面が5メートルほど隆起した、となっているが、全体のスケールからすると5メートルは本当に微々たる数値である。このように地球にとっては微々たる地殻変動だが、人間にとっては大規模な地殻変動現象を事前に予知するには、どのような手段が可能なのだろうか。

2011年5月8日、世界中でM6程度の地震が発生し続けています。このような状況は、過去5年間ほどでは初めてです。素人的には凄まじいとしか言いようがありません。

2011年5月13日の世界の地震発生状況です。従来地震発生のなかった欧州のポーランドあたりでも震度6程度の地震が発生しています。依然として環太平洋地域全体で震度6程度の地震が多く発生しています。

2011年6月13日の世界の地震発生状況です。地球規模全域でM-6クラスの地震が発生しています。ちょっと異常な感じです。このような状況は過去5年間でみる限り、初めてのことです。