NASAは、月面に送り込む予定の人間型ロボット「ロボノーツ2(Robonaut 2:R2)」に組み込むリチウムイオン電池をボストンパワー社(Boston-Power Inc.)製にすることを決定した。
同社によると、2.5キロワットの電力を蓄電可能で、電池管理システムを伴う。NASAが提案するこの「Project M」プロジェクトは、月面のロボノーツを着陸させ1000日間作動させる。
R2はNASAとゼネラルモーターズの共同開発で、月面で作業する宇宙飛行士を支援する目的。人間に似た広範な動作機能と能力を備えている。
このプロジェクトの一環として、ボストンパワーとNASAは先端的で尚かつ環境的にも持続可能なリチウムイオン電池パックを開発する。量産も可能でありNASAの試験活動にも利用可能な電池となる。電池パックはNASAジョンソン宇宙センターでテストされ、月面着陸船の部品として宇宙船への応用可能性もテストされる。
現在、同社のリチウムイオン電池はヒューレットパッカードのノートパソコンにも使用されている。また輸送分野では電気自動車メーカにも供給しており、SAABの次期電気自動車となる「ZE Saab 9-3」に組み込まれる。
Boston-Powerはマサチューセッツのセールスおよびマーケティングスタッフを増やし、また成長著しい台湾の製造部門の人員も増強して、従業員数を倍増する予定としている。
創立者兼CEOのDr. Christina Lampe-Önnerudによれば、今回の増資により世界市場の需要に応じられるようになるだろうとのこと。これまでは、既に生産体制を整えているソニーやパナソニックのような柔軟な対応ができず、市場競争に参入できずにいた。
前回の出資に参加しているVenrockとGabriel Venture Partnersも今回のラウンドに参加し、Boston-Powerは2005年以来合計で$185M(1億8500万ドル)の資金を得ることになる。前回の資金調達は今年1月に行われており、その際は$55M(5500万ドル)を調達している。