NASAエームズ研究所は、現在市場で使われている携帯電話やおもちゃを利用した将来の低コスト衛星技術に注目している。
これはNASAの衛星開発に、自らが投資してコンピュータ研究や開発を行う代りに、既存技術に利用を検討するもの。
スマートフォンに搭載されているコンピュータの計算能力は、現在衛星に搭載されている平均的なコンピュータより120倍の能力を有する。これは1984年時代のコンピュータである。
最大の問題は、最新の部品が真空と極端な温度に耐えうるかどうかである。予備試験では2台のNexus One携帯電話が6月24日にロケットに搭載されて打上げられ、高度9千メートルに達した。最高速度はマッハ2.4。1台は無事着陸して回収された。
携帯電話には加速度計が組み込まれていたが、予定通りに記録し、ビデオ画像も2時間半録画していた。
次回は、携帯電話を使って衛星の姿勢制御機構を開発する。1万円程度のおもちゃのジャイロスコープと、マインドストームレゴに似た部品を使って、衛星は宇宙空間で自由に姿勢を変えることが可能である。3台のジャイロスコープを搭載することで、衛星は自由に移動もできる。現在の衛星でも高機能 姿勢制御は可能だが、数億円規模の資金を必要とする。