ユーテルサット、ITAR懸念でロケットを中国からアリアンに変更

ユーテルサットはW3B通信衛星打上げで中国の長征を予定していたが、欧州のアリアン5ロケットに変更した。理由として、中国に輸出可能な非米国製部品の不十分な使用に懸念されていることを挙げている。W3B衛星のプライム契約企業はイタリアのタレスアレニアスペース。同社としては部品に関する懸念が払拭された場合は、次の衛星打上げに中国のロケットを利用する予定である。

スペースポートフィールドガイド、グーグルアース向けに開発

スペースワークコマーシャル(SpaceWorks Commercial)は、グーグルアース(Google Earth)とコンパチのスペースポートフィールドガイド(The Spaceport Field Guide:SpFG) を開発した。このソフトは世界のロケット射場と関連施設のデータベースで、場所、現状及び建設予定施設等、予定のロケット、運用準備レベル等の情報データベースとなっている。ソフトウェアは下記のアドレスからゲット可能。

http://www.sei.aero/com/projects/displayindex.php?id=5

NASA、イスラム諸国との外交に貢献

イスラム諸国への国際的な外交の手段としてNASAが貢献できる点をオバマ政権がNASA長官に依頼している。ボールデンNASA長官は、宇宙プログラムを行っていない諸国との外交について話し合った。とくにインドネシアに注視している。ボールディン長官は、米政府の他局は世界最大のイスラム国家であるインドネシアとの接触窓口を作っているので、NASAとしても積極的にコネクションを構築するつもりであると述べている。

火星研究ローバの新技術、応用範囲拡大

次の火星探査ローバに搭載される予定の新技術の応用範囲が広がりそうである。火星科学研究ローバ(MSL)にはケムカム(ChemCam)と呼ばれる観測装置が搭載される。この装置には、レーザを使用した新技術が応用されており、岩石や金属にレーザを照射することで原子を蒸発させ、化学組成を分析するという仕組みだ。この火星技術が科学捜査にも利用可能と言われている。レーザはこれまでも小規模の原子雲を発生させ分光分析を行ってきた。しかし従来のシステムには原子を熱してプラズマに変換する別のトーチが必要となる。今回のLIBS(laser-induced breakdown spectroscopy)装置は同じレーザで両方の役目を果たし、装置も単純であることで、多分野への応用が期待されている。

超小型衛星、太陽風観測に力を発揮

コーネル大学の研究者らは、超小型衛星を使用して地球周辺の太陽風を観測する方法を検討している。衛星の大きさは1センチメートル角、重さは7.5ミリグラム以下という超超軽量だ。無線アンテナのと共に超小型太陽電池パネルが太陽風センサーの代りをする。この衛星により、NASAの先端組成探査機に比べると、さらに観測時間が13分間の遅延のみで太陽風の警告を発することが可能ということらしい。また太陽風の画像も送信してくる。この衛星は要は超小型太陽帆であり、太陽からの放射線に極めて敏感に反応する。さらにこの衛星は軌道上の大型衛星を検査するような「衛星の大群」システムに利用可能である。

 

地方のハッカーグループ、超高度気球打上げに成功

電子光学を趣味とするグループがeBayで購入した25ドルの気球を打上げた。ペイロードにはG1携帯電話のアンドロイド、2台のカメラ、その他の電子装置を搭載し、高度21キロメートルに達した。15人のグループの半分が打上げに参加したが、深刻な障害に直面もした。水蒸気が凍り付き、電子機器と電池が圧縮されアマチュア無線が機能しなかった。しかしカメラは美しい宇宙画像を撮影した。