2009-03-06 ロボット月探査、有人船検討=コストは今後議論−政府宇宙本部

 政府の宇宙開発戦略本部の事務局は6日、2020年ごろにロボットによる月探査、25〜30年ごろに有人宇宙船を開発し、月面で飛行士とロボットが連携して探査する計画案を、非公開で開いた専門調査会(座長・寺島実郎日本総合研究所会長)に提出した。委員の毛利衛日本科学未来館長も「日の丸人型ロボット月面歩行計画」として、日本の優秀な二足歩行ロボット技術を活用する案を提出した。

 会合後に記者会見した豊田正和事務局長は、賛同意見が多かったと述べた上で、コストや人身事故のリスク、安全保障・防災など他分野を含めた優先順位付けの議論はまだ行っておらず、今後検討して5月に策定する宇宙基本計画に盛り込む方針を明らかにした。(時事)

(編集者コメント:一歩前進という感じだ。ただ何故に二足歩行のロボットが月に行くのか意味不明だ。月探査を行う目的が明確ならば、二足である必要性はなくなる。少なくとも欧米の月探査ミッションシナリオに当てはめても、2足歩行ロボットの意味は全く不明だ。人間型ロボットの場合、月面や宇宙空間で要求される機能は「足」ではなく、上半身だけのはずだ。二足歩行は他の惑星では意味をなさない。)