2007-08-24 NASA、写真と動画のアーカイブサービスを開始へ

 米航空宇宙局(NASA)は自分たちの50年間の歴史を記録した写真、フィルム、ビデオを保存する大規模なオンラインアーカイブ計画を正式に発表した。このアーカイブはInternet Archiveとの5年契約の下で進められるもので、Internet Archiveが無料で閲覧できるウェブサイトNASAImages.orgをホスティングし、画像の編集を支援するという。NASAは非独占のSpace Act AgreementをInternet Archiveと締結し、このプロジェクトを進める。納税者は無料でアクセスできるという。

 NASAImages.orgはまだ開設しておらず、NASAは開設予定日を公開していない。だが、NASAとInternet Archiveが20の主要な画像コレクションをオンラインにすることを考慮すると、サイトの開設にはしばらく時間がかかりそうだ。両社がオンラインで公開する画像コレクションには、1200万件のNASAの写真、それに10万時間分のフィルムおよびビデオが含まれている。この提携の下、最初の年はコレクションの移行とコンピュータ生成画像にフォーカスする予定だ。2年目はデジタル画像をサイトに追加し、3年目には「デジタル化すべきアナログ画像を選定し、オンラインコレクションに追加する」予定だという。

 Internet Archiveは、NASAの新しい画像を自動的にウェブサイトに追加できるシステムも開発するという。「世界中の人々に知識の富を開放するため、Internet Archiveはオンライン画像に無償でアクセスできるようにする。これには、ダウンロード、検索ツールも含まれる」とInternet Archiveは述べている。

(編集者コメント:NASAの太っ腹精神に感服。納税者以外は有料だろうから、日本からのアクセスには何らかの制約が掛かるのであろう。日本の宇宙機関も、税金によって得た成果であるコンテンツは条件付きで無料で公開、使用を許可すべきであろう。)