火薬や液体燃料を使わない低コスト小型ロケット「CAMUI(カムイ)」の打ち上げ実験が4日、北海道大樹町であり、ロケットは高度3.5キロメートルに到達した。
北海道大学が中心となったチームが開発し、昨年12月に高度1キロメートルの打ち上げに成功している。今回は機体を大きくし、より上空への打ち上げを計画していた。
午前7時半すぎ、ロケットは轟音(ごうおん)を残して雲が覆う雨空を突き抜けると、約100人の観衆から拍手が起こった。北海道赤平市から家族で訪れた小学校4年生の中村優介君(10)は「すごかった。もっと近くで見たかった」と話していた。
実験は北海道発の宇宙ビジネスを目指す特定非営利活動法人(NPO法人)、北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌市)が実施。今回初めて、地上からの制御で機体を分離したり、画像や位置情報などのデータを地上で受信することにも成功した。(Nikkei)