2006-07-14 宇宙ホテル、実現に一歩前進:Genesis打上成功

米国ラスベガスのホテル王で、自ら宇宙ホテル建設に資金を投入しているビゲロー氏。みずからビゲローエアロスペース社を立ち上げ、技術者を雇い入れ、しかもNASAが開発した拡張式宇宙居住モジュール「トランスハブ」の権利を購入し、技術開発期間を大幅に短縮して今日の第一号打上に最短距離で実現に至った。

今回打上げたのは実験モジュール「GenesisT」号。打上はウクライナのドニエプルを使用した。ミッション管制センターには打ち上げ後7時間ほど経過して通信が開始された。初期のデータによるとGPS追跡機能は順調に作動しており、太陽電池パネルも予定通り開いた。

予定では7機のモジュールが打上げられて連結され、宇宙ホテル、実験施設、さらのスポーツ施設として利用される。今後の課題としてはモジュール同士をドッキングせさる技術を実証することであるl。

ビゲローはこのプロジェクトに500億円($US500 million)をつぎ込む予定で、2015年までに世界初の民間版宇宙ステーションを建設する。すでに75億円($US75 million)程度を投入している。今後、現在の実験もジュールを使用して問題の発見などを継続する。

ジェネシス1号の重量は1260kgで打上前の大きさは長さ4.2m、直径1.2メートルで、軌道上で拡張するとその約2倍となる。

今年後半にもジェネシス2号機を打上げる予定である。今後7年間で実物大の大型モジュールを打上げる予定。

 
宇宙ホテル完成予定図 実物大模型 初めて送信された宇宙のジェネシス1イメージ
ミッション管制センター 実物大模型 ジェネシス1号イメージ
ウクライナ、ドニエプルロケットに積み込まれたジェネシス 宇宙ホテル実物大模型 ジェネシス1号イメージ

(編集者コメント:打上実現に若干の疑問符があったが、ついに実現してしまった。このシステム開発をNASAで担当していたクリス・ケネディ氏は建築家である。)