2005-03-25 無重力体験ツアーを企画、費用百万円 スウェーデン

スウェーデンの企業がこのほど、無重力状態を体験できるツアーを企画した。宇宙空間に出るわけではなく、高度約9000メートルまで上昇した航空機が放物線を描くように上昇と下降を繰り返すことで得られる、20─30秒間の微少重力状態を利用したもので、費用は6万5000スウェーデン・クローナ(約100万円)から。

微少重力状態の体験と、航空機のパイロットとの会食などを盛り込んだツアーは、スウェーデン北部キルナのXero社が企画。北極圏の観光名所巡りも含めたツアーは、スウェーデンの宇宙関連企業やキルナ市、ロシア・モスクワ郊外にあるガガーリン宇宙飛行士訓練センターなどが協力し、年に2─3回実施する。各回の定員は12人を予定している。

同社によると、キルナの空港を出発する飛行には米航空宇宙局(NASA)などが宇宙飛行訓練に使用する、世界に3機しかないロシア製の航空機、イリューシン76MDKを利用する。90分間のフライトで、15回の微少重力状態を体験できる。同機のフライトはこれまで、12万回以上行われているが、事故は一度も発生していないという。

費用には、微少重力状態にいる様子を撮影したDVD代も含まれる。Xero社を設立したウォルター・オールバン氏(37)は、「世界中の人々に、重力のない状態を体験してもらいたい」と話している。(CNN)

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