2005-03-23 小型衛星を独自開発へ:大阪府立大、関西の拠点に

 大阪府立大(大阪府堺市)は23日、小型人工衛星の独自開発に取り組むため、工学研究科に4月、「小型宇宙機システム研究センター」を開設すると発表した。 通信や宇宙の科学探査などさまざまな利用目的の中から目標を絞り込み、実際に使える衛星の開発を目指す。春以降に公募した中から用途を選定、設計などを進め、2年後をめどに実機の製作を始めたいとしている。

 産学官連携で関西の拠点となるよう目指し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と昨年12月に包括的な研究開発協定を締結した。衛星打ち上げのロケットは主に外部委託を検討しているが、衛星の推進装置の研究を進める。府立大は、地元企業や近隣の大学にも参加を呼びかけ、地元経済の活性化につなげたいとしている。人材育成のため学生も参加させる。(共同通信)