2005-02-20 韓国も「宇宙飛行士食品開発」参加へ

 韓国原子力研究所(所長・張仁順(チャン・インスン))は20日、米航空宇宙局(NASA)宇宙食品開発センター(FTCSC・センター長フォーマット・ツー)の宇宙食品および宇宙飛行士生態防御システム研究開発、実用化国際共同研究機関に選定されたと発表した。

 原子力研究所はこれに加え、本格的な宇宙時代に備え、宇宙生命・環境システムにおいて生物医学的影響評価および生体防御システム構築研究と、これに基づいた放射線利用技術(RT)や生命工学技術(BT)を融合し、長期かつ安全に貯蔵できる天然素材の宇宙飛行士向け技能性食品 および代替医薬品を開発することになる。特に、原子力研究所は07年に輩出される韓国初の宇宙飛行士のための韓国型宇宙食品も6月から開発する予定だ。韓国型宇宙食品は代表的な食品であるキムチや宇宙放射線を防ぐ技能性食品の2種類になると研究所側は説明した。(朝鮮日報)

(編集者コメント:FTCSCはNASAが産学連携による技術開発の一環として設立した商業宇宙センター(Commercial Space Center)の1つである。中核大学はアイオワ州立大学である。NASAは年間1億円程度大学に助成金を提供して組織の運営を支援している。民間企業は協力会社として大学の研究に参加及び研究成果の商業化を促進する。日本からは味の素が参画している。日本でも商業宇宙センター設立の検討は行われたものの、実現しなかった。)