2004-06-11 韓国、国防費の大幅増要求:米軍削減で自主戦力充実へ 衛星通信含まれる

韓国国防省は11日、2005年の国防予算として今年に比べ13・4%増の21兆4752億ウォン(約2兆1400億円)を企画予算庁に要求した。米軍再編に伴う在韓米軍削減による影響を防ぐため、「協力的自主防衛」達成に向け国防力の早期充実を図るものだ。

 要求通りなら国防費は国内総生産(GDP)比で今年の2・8%から2・9%に上昇し、米軍の竜山基地(ソウル)の移転費用などを含めれば3%を超える見通し。景気低迷が続く中、国防費の増額には一部で反発も予想されるが、在韓米軍削減が不可避との認識も広がっており、大幅増は確実とみられる。

 要求は、今年から始まった空中警戒管制機(AWACS)導入事業の継続のほか、衛星通信装備や、ミサイル防衛能力確保のための次期誘導武器(SAM−X)などを初めて盛り込み、戦力投資費を16%増の7兆3003億ウォンとした。(共同通信)