2004-01-10 新型宇宙船、米が開発へ スペースシャトルは退役

ブッシュ米大統領は14日に発表する宇宙開発計画の中で、月や火星の有人探査のために現在のスペースシャトルに代わる新たな多目的宇宙輸送システムの開発構想を打ち出す見通しになった。10日付の米ワシントン・ポスト紙やUPI通信が米政府当局者の話として報じた。

 新たなシステムは「乗員探査ビークル」(CEV)と呼ばれ、飛行士や機材を国際宇宙ステーションに運んだり、月面着陸ができるようにする。将来的に火星への有人飛行にも利用する。大型ロケットの先端に多目的で強力な宇宙船を取り付ける構造で、1960〜70年代のアポロ計画の21世紀版となる。早ければ07年にも無人の実験機でテスト飛行を実施し、2013年をめどに有人での月面着陸を目指す。

 現在のスペースシャトルは米航空宇宙局(NASA)やロシアが国際宇宙ステーションの建設を終え次第、4、5年のうちに退役させる。その後はCEVが稼働するまでステーションとの往復はロシアなどに頼る。

 新型宇宙輸送システム開発のために、ブッシュ大統領は05会計年度(04年10月〜05年9月)に8億ドルを計上するのをはじめ、同年度以降、現在155億ドルのNASAの年間予算を約5%増額するよう議会に求める計画という。

 CEVの開発には民間企業も広く参入させ、コスト削減のためにロシアなどとの新たな国際協力も検討されている。(毎日新聞)

(編集者コメント:原文によると、要は現在、ステーション建設輸送の手段としてOSP(軌道往還宇宙輸送機)を開発しており、これをステーション組み立てが完了した後に、OSPを変更してCEVにするというものである。CEVはこれまで全く公表されておらず、アイディアの段階として内部で語られている程度であろう。今後月面や火星有人宇宙船の開発発表の可能性もあり、中国も含めた国際プロジェクトになる可能性が高い。)