現在、開催されているユタ大学、小型衛星シンポジウムにて、ATK(Alliant Techsystems社)は、低軌道宇宙デブリ問題解決のためのアイディアを発表した。
そのアイディアとは、複層材料を使った大型の球状衛星である。アイディアとして、低軌道のデブリをこの衛星に衝突させて粉々に、微細な粒子に変え、速度を減少させる。その粒子は落下して大気圏で焼失する。
例えば10センチ程度のデブリが球体の外層に衝突し、衛星の多重層材料を通過するに従って粉々になって小さな粒子となる。また球体の中では他のデブリと衝突することでも再び粉砕される。最終的な目標としては、デブリを微細な粉に変換して十分に小さくなると、飛行中の衛星や宇宙ステーションの外部シールディングでプロテクトできる。
この多重層材料の物質は非公開であるが、試験体としてアルミニウムメッシュを使用した。衛星の質量は500kg程度となり、電力は3kW程度の予定。
ATKの技術者等は、この提案についてDARPAや空軍、NASAに相談し、開発に対する政府予算を求めてゆく。担当者によると、例えば宇宙ステーションの周辺にこの衛星を数機配置することで宇宙ステーションを保護することも可能としている。