AFPが報じた記事によると、2007年の中国衛星破壊行為により発生した宇宙ゴミ(宇宙デブリ)が宇宙ステーション周辺にも飛行しており、宇宙飛行士は必要とあればステーションを避難させる準備が整っている。匿名のロシア高官によるとデブリは危険は飛行経路を飛行しており、ステーションを回避させるマヌーバーを行うことはすでに遅すぎる、と述べている。そして必要に応じて宇宙飛行士はロシアのソユーズカプセルに避難するよう指示されるだろう、と語った。しかしながら、NASA報道官によるとデブリは継続して監視されており、ステーションとはかなり距離が離れており、デブリ衝突回避のマヌーバは必要ないだろう、と述べている。
SpaceNewsによると、宇宙空間利用委員会(Committee on Space Research:Cospar)の第38回議会のスピーチの席上、ある主要科学者は、新米国国家宇宙政策で強調されているように、NASA軌道デブリプログラム局(NASA's Orbital Debris Program Office)はデブリ除去作業を検討するための活動を開始する予定である。ニコラス・ジョンソン氏は、新宇宙政策をプログラムと予算に移行する方法を正確に述べるには時期尚早であるが、結論からするとNASAは積極的に作業を行う能力がある、としている。叉同時にデブリ観測から緩和の実践を犯罪的な宇宙実験や軍事衛星破壊試験という見方をすべきではない、と注意を促している。
ウォールストリートジャーナルによると、ESAドルダイン長官は各国政府に対し、宇宙デブリ低減策をより積極的に実行することを期待していると述べた。その理由に、現在行っている衛星の軌道変更は現在以上に続けることは出来ないとしている。背景として欧州各国の宇宙予算増額が期待できな状況があるようだ。
SpaceNewsによると、ESAは今後3年以内にもっとも危険な宇宙デブリの所有国になるだろう、と言われている。現在高度8000kmを飛行しているEnvisat地球観測衛星である。この衛星は2013年に引退する予定であるが、COSPARの科学者等は150年間宇宙を飛行し続けるだろうと予想している。しかしながら、ESA当局は、宇宙デブリ問題の危険性を議論する場合に、中国、ロシア、米国のデブリ問題も深刻であり、Envisatのミッションの成功を発信し続けてきたESAとしては不快に感じている。アストリウム宇宙輸送(Astrium Space Transportation)のスターク氏は、Envisatについてアストリウムとしては現時点では未定であるが、可能性としては使われていない軌道まで高度を上昇させるか、あるいは大気圏突入により太平洋に落下させる等の方法がある、と述べている。