2010-06-11 FastSat、射場へ輸送準備完了

NASAはマイクロクラスの小型衛星FASTSAT(Fast, Affordable, Science and Technology Satellite)の輸送直前の総合検査を完了した。この衛星には6種類の観測機器が搭載される予定。軌道は地球低軌道。打上げはOSCのMinotaurⅣが使用される。

射場はアラスカ、コディアック、打上げは2010年9月以降となっている。FASTSATはNASAと国防省宇宙テストプログラムとの共同事業であるSTP-26ミッションとして打上げられる。この多重衛星/ペイロードミッションは国防省宇宙実験審査委員会によって承認されたミッションで、6機のペイロードが搭載される。

ペイロードの一つがNanosail-Dと呼ばれる小型太陽帆ブームシステムの展開実証実験で、衛星バスとの接触を回避しながらナノ衛星がマイクロ衛星から推進サブシステムを噴射して分離する技術を実証する。Nanosail-Dはマーシャル宇宙飛行センターが管理する。これが成功すると、NASA初の太陽帆衛星の低軌道投入となる。

Nanosail-Dはマーシャルの技術者と、エームズ研究センターのナノ衛星ミッション局との共同開発である。これ以外の搭載ペイロードは、脅威探知システム(Threat Detection System)と小型スタートラッカである。さらにゴダード宇宙飛行センターが開発した大気観測機器三台を搭載する。熱圏温度イメージャ(Thermosphere Temperature Imager:TTI)は、熱圏の温度、原子酸素と分子窒素の分子密度、中性電離層原子及び磁気圏電子観測用小型イメージャ(Miniature Imager for Neutral Ionospheric Atoms and Magnetospheric Electrons:MINI-ME)、プラズマスペクトル分析装置(Plasma and Impedence Spectrum Analyzer:PISA)である。

開発には、地元企業13社、アラバマ大学らがプロジェクトチームの一員として参加した。