2010-06-03 X-51A開発チーム、実験結果に注目

エアブリージングスクラムジェットエンジンの実験機、X-51Aウェーブライダ(Waverider)開発チームは、実験結果を待ち望んでいる。結果次第では、今後の予算が獲得できる可能性が出てくるためだ。

X-51Aは5月26日に打上げられ、スクラムジェットエンジンの点火と加速を行った。しかしエンジン燃焼時間は予定の300秒までは続かず、200秒で停止した。速度も予定のマッハ6を越えられず、マッハ5まで到達した。その後、速度を落とす段階でテレメトリーが通信されなくなったため、空軍プロジェクトマネージャの判断で飛行は停止され機体は破壊された。

実験機は母線となる航空機から高度1万5千メートル付近で分離され、マッハ0.8で飛行を開始した。マッハ4.73まで速度を落とした後、エチレンがスクラムジェットの点火に使用された。そしてJP-7炭化水素燃料(ハオドロカーボン)に引き継がれた。加速が開始したがマッハ5当りに到達した時点で減速を始めた。原因は不明だが、エンジンベイの後ろ側の温度が予定より高温になった。しかし原因は不明である。

ハイドロカーボン燃料スクラムジェットは初めてであるがこの燃料はエンジンを冷却するために使用される。熱は燃料加熱に使用され、超音速フローに注入されると燃焼を開始する。熱平衡の達成によりエンジンは燃料がある限り無限に稼働する。