NASA当局によると、NASAは国際宇宙ステーションの非常事態時の救命艇(Lifeboat)宇宙船建造で新しい競争入札を行うかどうかで水面下で評価検討を行っている。この動きは、ロッキードが設計したオリオン有人カプセルを使用する現在のプランを中止するという周辺の意見に関係している。オリオンを既存の契約の枠組みで進めれば契約内容の修正で済むというもの。NASAと議会関係者がこの考えに同調する気配がある。
現在の契約を継続することは、選択肢の1つして検討されているが、契約上適切かどうか、救命艇を手に入れる最善の方法か、等の視点で評価検討を行っている。
2月にホワイトハウスは2011年度予算案を発表したが、NASAのコンステレーションプログラムを中止する内容が盛り込まれている。シャトルの退役、シャトルに代わる新ロケット開発が含まれている。
しかし4月15日のオバマ大統領のスピーチではオリオンカプセルを修正して宇宙ステーション乗員の救助機として利用することが含まれている。NASA当局としては、オリオンカプセルは、今年末までにコンステレーションを中止することで破棄する計画であったが、新しい有人宇宙探査の進む方向性に対しては議会の承認が必要となる。
下院科学技術委員会公聴会では、NASAのボールデン長官は、オリオン救命艇宇宙船開発の見積金額を精査している段階であるが、大体今後5年間で4.5Bドル程度だろう、と述べた。しかしながら匿名を条件にNASAと議会関係者によるとボールデンの見積は楽観的であり、実際は5~7Bドルの間であろう、と述べている。