2010-04-09 インド、独自のスペースシャトル、1年以内に打上げ予定

インドは1年以内にも国内独自開発のスペースシャトル実験機を打上げる計画である。計画では、ロケット推進エンジンを組み込んだ実験機が高度60kmまで到達し、その後自由落下でグライダーのように地上に帰還する。その次の飛行では、宇宙軌道まで到達し、衛星を輸送できる能力と信頼性を確認するために、より長期宇宙飛行となる。このシャトルの名前は「Reusable Launch Vehicle-Technology Demonstrator:RLV-TD」である。

インド宇宙研究機構(ISRO)会長によると、解決すべき技術課題が沢山あるが、費用対効果も重要視ながら開発を進める必要が有ると、現実的な対応を強調している。技術実験機には約3億ルビを割り当てる予定。再利用型輸送機のメリットは衛星打上げコストの劇的な低減である。通常のPSLVでは衛星打上げでは1キログラム当り$15,000~ $20,000である。シャトルの打上げ費は、数回の実験を実施後に発表する。信頼性が確認されると、いずれは有人輸送を目指す。実験機では自動着陸、空気力学、動力巡航飛行技術などを実証する。