2010-02-04 オバマ米大統領、有人月探査を中止、雇用創出と財政再建を重視-予算教書

 オバマ米大統領が1日、議会に提出する2011会計年度(10年10月-11年9月)の予算教書を発表し、米航空宇宙局(NASA)が要望していた2020年まで月面有人探査計画を中止を発表した。

 ブッシュ前政権がスペースシャトル引退後をにらんで2004年に打ち出したがオバマ政権は計画を打ち切り、より少額予算が可能な小惑星の無人探査や、地球観測などの科学研究に重点を置く方針を示した。

 オバマ政権は予算教書で雇用創出と財政再建を前面に押し出し、財政赤字が10年度は1兆5,560億ドル(約140兆円)に膨らみ、11年度も財政赤字は1兆2,670億ドルの上ることが予想され歳出削減に大きく影響している。

 宇宙計画については、米航空宇宙局(NASA)の予算額については予算教書によると、今後5年間でさらに60億ドル(約5400億円)の予算を追加し、一方で、月有人探査を主軸とした「コンステレーション計画」の打ち切りを発表した。オバマ政権が打ち出した計画中止は、宇宙関連産業へ打撃も予想され、議会内から反発が大きく、困難な作業になると見られている。(財経新聞)