2009-10-15 ペイロードを軌道に打ち上げる巨大空気銃

米ボストン市で先週行われた Space Investment Summit にて、ペイロードを軌道に打ち上げる巨大空気銃プロジェクトのプレゼンが行われたそうだ 。

物理学者 John Hunter 氏が設計したこの空気銃の長さは 1.1 km、450 kg のペイロードを秒速 6 km で発射することができるという。空気銃で発射されたペイロードは小型ロケットエンジンで更にブーストされ、低軌道に乗るという設計だそうだ。人間はこの打ち上げ方法に耐えられず、また通常の衛星もかかる G に耐えられないとのことだが、ロケット燃料などの打ち上げなどに利用できるという。空気銃の建設には 5 億ドル要するとのことだが、1 回の打ち上げにかかる費用は現行の他の手段より最低でも 1/10 程度の価格で実現できるとのこと。燃料を安く宇宙に打ち上げることで ISS の維持費用を下げたり、将来有人火星ミッションに必要な燃料を安く供給できると考えられるという。

この打ち上げ用空気銃は Hunter 氏が以前ローレンス・リバモア国立研究所 (LLNL: Lawrence Livermore National Laboratory) に在籍していた際に設計した SHARP (Super High Altitude Research Project) が基となっている。こちらの空気銃は銃身が 47 m 長であり、圧縮した水素ガスを利用して重さ数 kg の発射物を最高で秒速 3 km 程で発射することが可能だったとのことだ。(slashdot)

(編集者コメント:1950年代に実験が行われた手法で、ガンランチ(Gun Launch)と呼ばれていた。1960年代のHARP (High Altitude Research Project)が発端。巨大な大砲という感じだ。ペイロードに働くGがものすごい。カナダのスターバースト社がガンランチを使って遺灰打上げサービスを提供していたが、現状は不明。下記アドレスからビデオが見られる。
http://archives.cbc.ca/science_technology/technology/clips/3354/

スターバーストビデオ