2009-02-12 シリウスXM衛星ラジオ、倒産の可能性高まる

米国の衛星ラジオサービス最大手 シリウスXMが会社更生法適用の準備に入っているとニューヨークタイムズが報じた。同紙によるとシリウスは更正法に対応するために専門の弁護士を雇い入れたとしている。シリウスは競合相手のXM衛星ラジオ社を買収している。

倒産した場合、今年2番目に大きな倒産になる。資産は50億ドル以上。更正法が適用されると債権者からの保護と企業の再構築が開始される。

タイムズ紙によると、シリウスは30億ドル以上の負債があり、さらに膨大なアーティストへの権利金を支払っている。通常のラジオ放送と異なり、シリウスは広告収入は全くない。また、シリウスの売り上げは自動産業と強い関係にあり、2千万の契約は大部分が自動車販売を通じて獲得していることから、自動車販売の急激な落ち込みがシリウスの営業にも悪影響を与えているとしている。

2月末までに1億7千万ドル以上の借金返済が必要だが、返済が困難であると指摘している。タイムズ紙は、衛星テレビ放送最大手のエコスターがシリウスの買収に動き出す可能性があると予想している。