2009-1-22 ゼリー状のロケット燃料開発:食料研究家も参加

航空学及び宇宙航空の准教授がパーデュー大学で新しいロケット燃料の研究を行っている。ティモシー・ポーポイント准教授はオレンジマーマレード程度の密度を持ったゼリー状のロケット燃料開発の責任者である。

この燃料を使用することで、安全性、性能等が向上し、さらに宇宙や軍事利用でロケットの利用範囲を拡大すると期待されている。

研究には科学者のみならず食料科学者も参加している。ゼリー状の燃料は燃料漏れを起こすことがないので液体より安全である。さらに軍事利用では現在使用されている固体燃料ロケットよりも燃焼の確実なコントロールが可能となる。

固体燃料では燃焼スロットルをアップさせたりダウンさせることは極めて困難だが、ゼリー状燃料では可能となる。また燃焼を停止させたり再点火も可能となる。

ゼリー状燃料は衛星の軌道制御やNASAの宇宙ミッションにも利用できると期待している。研究チームには、パーデュー大学を中心として、アイオワ大学、マサチューセッツ大学等から機械工学、航空宇宙工学、食料科学、農業、生物工学といった分野の大学院生が参加している。