2006-04-26 マレーシア、イスラム教の宇宙飛行士の懸念を慎重に検討

マレーシアは自国の宇宙飛行士を選定しているが、宇宙飛行士が信心深いイスラム教徒の場合、宇宙ステーションでお祈りする方角をどうするのかといった問題を解決しようと検討を進めている。

イスラム教では一日に5回お祈りをする。その方角はイスラム教のメッカであるが、宇宙ステーションに搭乗している間はこの要求は大変困難なものとなると見られている。

現時点の4人の宇宙飛行士候補には3人のイスラム教信者がいるが、5月には2人を選ぶ必要がある。専門家によると、地球の時間と地球のどの方向に向いているかが重要で、解決には難しい問題がある。

大学院生にお祈りの時間を計算するコンピュタープログラムを開発し、乗員が自分の位置を入力すると自動的にお祈りの時間と方向が出力される。

しかしながら、更に難しい問題はお祈りの前に行う沐浴(もくよく)をどうするかである。また無重力環境でどうやってひざまずくのかという問題である。通常の考えでは解決策としてティッシュやナプキンで清めることや、座った姿勢で祈るとか、椅子に体を固定するとかが考えられる。

専門家によると、イスラム教法典の原理に従えば、いかなる理由や条件になろうとも行うべき行為は実行されねばならないとしている。