大阪府堺市のインターネット自動車売買会社がネット上で始めた、宇宙旅行が当たる懸賞が思わぬ人気だ。応募者はすでに約2万9000人にのぼっている。同社は「宇宙旅行が夢物語ではなく、現実味を帯びてきたからではないか」と驚いている。
この会社はブロックス(大橋孝彦社長)。懸賞は販売促進キャンペーンの一環として昨年末に始めた。クイズとアンケートに答えた人の中から1人が、米宇宙旅行会社スペースアドベンチャーズ(SA)社が08年から実施する予定の旅行に参加できる。
米国かロシアで3日間の訓練を受けた後、音速の3倍以上の速さで高度100キロの大気圏外まで上昇し、青い地球を眺めながら降りてくる。約90分の旅行で約5分間の無重力状態も楽しめる。
ブロックスはSA社との契約をすませ、最初の100人以内に搭乗する権利を得ているという。ただ、懸賞には最高額が定められているため、参加費9万8000ドル(約1200万円)のうち、1000万円を超える部分や出発地までの交通費などは自己負担となる。
SA社と提携している旅行会社のJTBによると、この旅行には現在、日本から6人が申し込んでいる。応募は3月末までにホームページから。(asahi.com)