2005-08-24 スペースハブ、三種類のApex宇宙船開発中:ポストシャトルを視野に

世界唯一の民間宇宙サービス企業のスペースハブはApexを呼ばれる回収型無人宇宙船を開発している。Apexはペイロードの重量によって三種類で構成されるシリーズとなっている。Apex100,300,400シリーズによって契約者の要求に幅広く対応可能となり、シャトル引退後の物資補給ミッションの契約でNASAに強くアピールすることを狙っている。

100 300 400


将来的に、需要が膨らみ、有人宇宙船への要求が高まれば即座に対応できるシステムとなっている。Apexは回収可能部分と非回収部分で構成され、実験装置などのペイロードはすべて回収される。

100シリーズは380kgしか軌道まで出来ず、回収できる部分も260kgとなっている。打上げロケットとしてはファルコン1号、トーラスかミノアウロスで打上げ、300シリーズはボーイングのデルタUといった大型ロケットで打ち上げを予定している。多様なロケットに対応させることで、ロケットが打上げ中止になった場合に他のロケットに即座にシフトさせることが可能となる。300シリーズは打上げのみのミッションでは最大4トンを低軌道まで輸送でき、2.2トンまでの小型ペイロードならば回収ミッションで地球に帰還させることが可能となる。

400シリーズは打上げのみのミッションでは最大12.3トンと輸送できる能力を有しており、回収ミッションでは8.6トンまでを打ち上げることが可能である。ロケットはアトラス5かデルタ4大型ロケットを使用する。