2005-03-09 2企業連合が激しい競争 「ガリレオ」計画参入で

2008年に運用開始予定の欧州連合(EU)独自の衛星利用測位システム(GPS)「ガリレオ」の開発・運営企業選定をめぐり、欧州の2つの企業連合が激しい競争を展開している。
 EUの執行機関である欧州委員会は今月初めに最終決定する予定だったが、甲乙つけがたいとして決定を3カ月延期。ガリレオ計画に最大の利益をもたらすためだと強調しているが、関係者からは計画の遅れや政治の介入を懸念する声も出ている。
 参入を争っているのは、欧州航空防衛宇宙会社(EADS)やインマルサット(国際移動衛星機構)などの「イナフサット」と、フランスの通信機器大手アルカテルを中心とする「ユーレリー」の両企業連合。