米国の民間ロケット打ち上げサービスアライアンスのULA(United Launch Alliance)とNASAはSAA(宇宙アクトアグリーメント)を調印した。この契約にはNASAからの資金提供は無いが、ULAはNASAに対し、アトラスⅤロケットの技術情報を提供する。
この契約でULAは、NASAが進める民間クルー開発プログラム(Commercial Crew Development Program)に加わることになる。NASAの期待としては、宇宙ステーションへの民間輸送システム開発をスピードアップできると考えている。
アトラスⅤロケットは、これまでNASAや国防総省の重要なミッションに使用されていることで信頼性は高い。NASAはULAに有人宇宙飛行の経験を共有し、NASAはULAに対して有人輸送システムのノウハウを伝授する。同時に有人認可条件も提供する。ULAはNASAに対しこれらの条件に対するフィードバックを期待しており、技術的実現性と費用対効果の考察結果を提供する。これらの作業は今年末まで続けられる。
2010年に、NASAはULAに対し6億円規模の契約を調印し、ULAが自らの資金で緊急事態探知システム(Emergency Detection System)のプロトタイプ開発を行った。EDSはロケットと衛星や宇宙船システムを監視し、状況情報を作成する。そして低軌道に向かう間、クルーに対して警告や飛行中断指令を提供する。EDSはULAのロケットが有人宇宙飛行に向けて安全性の要求条件を満足できる唯一のシステムである。