2008-12-24 SpaceX, ステーション物資補給契約ゲット:1600億円

南カリフォルニアの新興企業、SpaceXは宇宙ステーションへの物資再補給ミッションの契約を獲得した。金額は1600億円。同社は初のロケット打上げに成功したばかりである。

同社はPayPal設立者の一人であるエロン・ムスクが設立した企業。NASAはFalcon9ロケットとDragon宇宙船を選択したことになり、宇宙ステーションへ最低でも20トンの物資を輸送することになる。

SpaceXによると、NASAはさらに追加契約の予定もあり3100億円まで増額される予定。Falcon1号ロケットは3回の打上げ失敗を経て9月に軌道投入に成功している。

Falcon9号ロケットとDragon宇宙船の打上げを来年に予定している。2010年の打上げではDragon宇宙船が宇宙ステーションにドッキングすることも予定されている。

NASAはオービタルサイエンス社とも1900億円のステーション物資再補給契約を調印した。

(編集者コメント:宇宙でのアメリカンドリーム実現の可能性も出てきた。このダイナミックさがたまらない。日本ではあり得ないシチュエーションだ。契約では、オービタルが合計8回の打上げで2011年から開始、SpaceX12回の打上げで2010年から開始となっている。しかもこの2社がすべてではない。この2社がトラブった場合を考えて、他の企業にも物資輸送契約を調印する用意があるとのことだ。しかしながらNASAが有人宇宙飛行で民間企業に契約ベースでサービスを委託することは画期的なことであり、NASA本来の目的である宇宙開発の商業化が軌道に乗るかどうか試されている。)