2007-11-13 国際放送地域を拡大=無料衛星TVの米スプリーム・マスター

世界平和と友愛を基調にした番組構成で、毎日24時間無料の衛星テレビ放送を行っている米スプリーム・マスター・テレビジョンは、今月16日から新たに10基の放送衛星を使い、サービス網を拡大すると発表した。同社は現在、東経19.2度の「アストラ1」と東経13度の「ホットバード」の衛星を使用して、欧州・中東・北アフリカで放送を行っている。

追加されるのは、オーストラリアとニュージーランド(オプタスB3/D2)、アフリカ(インテルサット10 KUバンドとCバンド)、アジア(ABS、アジアサット2、アジアサット3S、インテルサットCバンド)、北米(ギャラクシー25)、南米(ヒスパサットとインテルサット907)、中東(ユーロバード2)。同社の番組は、心温まるニュースの報道、世界的に有名な人道主義者・宗教指導者である清海無上師の講話、ベジタリアン・ライフの勧め、健康・フィットネス、世界の聖地をめぐる旅行番組、最新映画の紹介など多様な内容。(時事)

(編集者コメント:宗教色の強い番組構成である。宗教は考え方を整理するため、あるいは哲学的な疑問に対して答えを提供する手段ともいえる。仏教思想の日本では自己犠牲、自己鍛錬、自己責任といった概念を美徳し、西欧との行動パターンと異なっている。恐らく、この放送のように、さまざまな宗教を一同に紹介し、自由に理解し、さまざまな宗教の概念を楽しむといった、新しい宗教の方向性として注目されているのであろう。衛星通信という新技術を利用して、宗教戦争との決別という、人類史上、新しいステップへと向かっているのかもしれない。(AI)