2007-02-27 ロシアのロケット爆発、さらなるデブリ発生:中国より多量

2月19日に宇宙空間で爆発したロシアの上段ロケットブースタは、先日発生した中国の衛星爆破により発生したデブリよりも更に多くのデブリを発生していたことが明らかになった。

これはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から昨年2月28日に発射されたプロトンロケットの一部分であるBreeze-M上段ロケットは、打上げ予定のArabsat-4Aを静止軌道に投入する予定であった。しかしながらこの上段ロケットに問題が発生し、衛星は予定起動をはずれ、最終的には衛星自身は軌道を離脱している。

しかしながら、今年の2月19日になって、燃料を多量に残していたこの上段ロケットが突然爆発を起こした。米宇宙監視ネットワーク(US Space Surveillance Network)はこれまでに1111個のデブリを確認している。

通常は、爆発を避けるために宇宙に放出された衛星やロケットの燃料は放出される。しかしながらBreezeの場合はこの処理がなされていなかった。

ESAによると、国際宇宙ステーションがデブリと衝突する危険性がこの爆発で10パーセント上昇したと報告している。中国の衛星破壊では60パーセント危険性が上昇したとされている。