欧州宇宙機関(ESA)が9日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から、金星探査機「ビーナス・エクスプレス」の打ち上げに成功した。同機は約5カ月間かけて金星に到着し、来年6月から観測を開始する予定。
ビーナス・エクスプレスは約163日間で金星に到着、重力圏に入った後はその軌道を回りながら金星の大気や雲の分析を行う。

今回の探査の目的には、地球と規模や質量、組成の似た金星が、ここ46億年で地球と異なる進化をしたのはなぜかを解明することがある。
金星に探査機が向かうのは、1989年に米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた「マゼラン」以来。ESAの探査機としては、2003年に打ち上げた火星探査機「マーズ・エクスプレス」に続いて、2機目となる。
2億2000万ユーロ(約304億円)をかけた「ビーナス・エクスプレス」の打ち上げは当初、10月26日を予定していた。しかし、打ち上げに使われるロシア製ロケット「ソユーズ」の断熱材に問題が見つかり、延期されていた。