2005-03-10 個人向け宇宙旅行、問い合わせ殺到:深セン

 香港太空旅游公司の蒋方社長は9日、同公司と米スペースアドベンチャー社との協力協定調印後、同公司が打ち出す個人向け宇宙旅行プランについて国内から多くの問い合わせを受け、深センだけで電子メールや電話による問い合わせが約100件あったことを明かした。しかし、新規申請者はまだいないという。「南方都市報」がこのほど伝えた。

香港太空旅游公司は宇宙旅行に関する国の認可をまだ受けていない。問い合わせが増える中、手続き上の問題をいかに解決するのか。 蒋社長はこれについて、「認可はまだおりないが、申請手続きの問題を解決する方法はすでに見つけた。大陸部の大手旅行社との提携だ」と話す。

蒋社長によると、同公司は大陸部に旅行社を設立していないことから、大陸部で業務を展開するためには海外旅行取扱資格を持つ大手旅行社と暫時提携するしかない。宇宙旅行への申請者は、まず提携先旅行社を通じて申請し、旅行社が同公司への手続きを代行することになる。同公司は米国側とのその後の調整を担当する。 蒋社長は、「業務の増加に伴い、半年後に大陸部事務所を設立し、宇宙旅行プロジェクトの代行を全面的に開始する計画だ」としている。(人民日報)

(編集者コメント:これほど日本と中国とでの宇宙に対する意識の違いい、エネルギーの違い、勢いの違いが明確に現れる現象も珍しい。宇宙開発は、冒険的で派手、しかも国力を国際的に宣伝するにはいい材料を提供し、しかもはっきりと国際比較を可能にする珍しい分野である。)