2004-04-15 南極いん石そっくりの岩石 火星で発見、NASA分析

 2台の無人火星探査車を管制する米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所は15日、地球の南極などで過去に発見された、火星から飛来したとみられるいん石と、組成がよく似た岩石が火星の地表で見つかったと発表した。

 これらのいん石は、含まれるガスの成分分析などで火星からのものと、考えられていたが、これまでの火星探査で、類似した岩は見つかっていなかった。

 この岩石は、探査車2号機オポチュニティーが着陸したメリディアニ台地にあり、フットボール大。分光計での分析によると、ケイ酸塩を多く含み、火星の他の岩石とは組成が異なっていた。一方、地球の南極で1979年に見つかったいん石「EETA79001」やインドに落ちたいん石と組成が特によく似ていたという。