2003-10-22 30年後の宇宙構想策定へ:中国有人飛行成功で開発委

 文部科学省の宇宙開発委員会は22日、30年後の宇宙開発の構想をまとめる方針を明らかにした。同日の定例委員会で、井口雅一委員長が事務局に議論開始に向けた作業着手を指示した。

 これまで、政府機関がまとめた宇宙開発の将来構想は10年レベルにとどまっていた。先週の中国の有人宇宙船の成功を受け、日本には宇宙開発の長期的なビジョンがないとの批判が出ており、これに対応した形だ。

 宇宙開発委によると、年内に勉強会を発足させ、10月に発足した宇宙航空研究開発機構などから専門家を招いて議論を深め、夢のある宇宙構想を打ち出す。日本にとっての有人宇宙飛行の意義や、国際宇宙ステーションの次に、どのような開発に取り組むかなども真正面から議論する。まとめる時期は未定。(共同通信)