NASAは月や火星、さらに遠い宇宙へ人間を送り込むために有効と言われている宇宙のガソリンスタンド「燃料貯蔵基地:propellant depots」の実現性を検討する。
従来の宇宙システムは必要な燃料もすべて一回の打上げで宇宙まで輸送していた。燃料ディポ構想は、地球周回軌道上に宇宙船への燃料補給中継基地、いわゆる宇宙のガソリンスタンドを配置し、地上から打ち上げられた軽量の宇宙船に、宇宙で燃料を補給し、そこから地球外惑星に向けて飛行する。このことで打ち上げコストが低減できると考えらえている。
来月、NASA技術者らがNASA本部に集まり、NASAが計画している大型ロケットで打ち上げる場合の燃料ディポの利用や、さらなる野心的なミッション実現の可能性を話し合う。目標としては今後20年以内に月探査及び小惑星有人探査を視野に入れ、より短期により低コストでミッション実現を目指す。火星有人探査は早くとも2030年台となっており、今回の検討には具体的には含まない。
計画では、燃料貯蔵システムを最初に打ち上げ、次に燃料を打上げて貯蔵する。そして次に宇宙船を打上げて宇宙で燃料補給を行い、地球外惑星に出発する。この場合、小惑星探査の場合は通常は4回の打ち上げに対し、11~17回の複雑な打ち上げとなる。しかしながら2024年までには小惑星に有人探査が実地可能となる。このプロジェクトに必要な予算額は2012年から2030年にかけて60Bドルから86Bドル(6兆円から8兆6千億)程度が必要となる。
従来の計画では、昨年まとめられた大型ロケットと小型ロケットの組み合わせのミッションでは総コストが143Bドル程度、実行可能は2029年ごと試算されていた。
NASAが開発する次世代大型ロケットの打ち上げ能力は2017年に初打ち上げとして無人機の重量は70トンと目標とし、最終的には130トンの打ち上げ能力を開発する。昨年、オバマ大統領が承認した予算はロケットのみとなっている。
しかし、宇宙燃料補給の実現には開発すべき技術も多く存在し、まだまだ実現までにはハードルが多く横たわっている。
