オバマ米大統領は1日に発表した11会計年度(2010年10月~11年9月)予算教書で、20年までに月有人探査を目指す航空宇宙局(NASA)の計画を打ち切ることを明らかにした。
アポロ計画以来となる月有人探査は、04年にブッシュ前大統領が発表した新宇宙戦略に基づく「コンステレーション計画」の柱だった。だが、次世代ロケット「アレス」の開発経費が膨らむなどし、実現が危ぶまれていた。
ホワイトハウス行政管理予算局(OMB)のオーザッグ長官は会見で「NASAの研究の軸足を、火星有人探査も視野に入れた長期的な技術開発に移す」と述べた。
月有人探査は、1972年、アポロ17号の2人の飛行士が月面に立ったのが最後。
国際宇宙ステーション(ISS)は運用を延長する。現在、ISSは予算上、15年までしか計画はないが、20年ごろまでは運用の見通し。風船のような構造物を設置して飛行士の居住空間を増やすことなどが想定されている。スペースシャトルの退役は11年までとし、その後は、民間のロケットも活用するとした。(asahi)