室蘭工業大学(佐藤一彦学長)の航空宇宙機システム研究センター(センター長・棚次亘弘教授)とIHI、IHIエアロスペースは共同で14日から、白老町の「白老エンジン実験場」でロケットエンジンの燃焼実験を始めた。ロケットエンジンの本格開発に向けた実験は10日前後を想定している。
今回の実験はロケットエンジンに燃料を供給するタービンを動かすために必要なガス発生器の開発が主要な目的。原料となるメタンガスと酸素の混合比率を変えて燃焼を繰り返し、実用的なガス発生の研究を行う。
特に金属で造られているタービンの耐用を考慮すれば、2300度前後の燃焼ガスの温度を1000度まで下げることが必要。実験でもポイントの一つ。
ガス発生器は次世代型ロケットエンジン研究開発の重要部分を占める装置。実験で収集するデータを詳細に分析して燃料ガスの安定供給の方策などを探り、早期の実用化にこぎ着けたい考え。
同センターなどは2日から実験装置の設置を行い、同試験場にガス発生器を配置、準備を進めてきた。13日には報道陣にも現場を公開、実験内容について説明を行った。
初日は十数人のスタッフが午前中から作業をスタート。実験はメタンガスなどを使うことから、約100メートル離れたコントロール室から遠隔操作した。スタッフは機器に取り付けたカメラやビデオから送信されるデータをモニターやパソコンなどで読み取り状況を見守っていた。
棚次センター長は「ガス発生器の試験の成否が今後のロケットエンジン開発の進ちょくに大きく影響する。ステップを踏んで実験を進めていきたい」と話している。 (室蘭民報)