2009-02-17 インド宇宙研究機関の予算、27%増

インド政府は今年度の暫定予算案を議会に提出した。インド宇宙研究機関(ISRO)の予算は、前年度比27%増の約840億円になった。

プラナーブ・ムカルジー財相が提出した暫定予算案によると、ISROに割り当てられる予算は2008年度の350億ルピー(約658億円)から446億ルピー(約840億円)になるという。増額分は月探査、半低温エンジンの開発、大型の衛星発射に耐えうる発射台の設置に充てられる見込みだ。

昨年度予算4090万ルピー(約7691万円)であった最新衛星発射のための半低温エンジン開発費に今年度は7億5000万ルピー(約14億円)が割り当てられることになった。インド議会は半低温エンジンの開発計画を承認したばかりだ。

昨年度8億8000万ルピー(約16億5000万円)の予算だったチャンドラヤーン1号のミッションや今後の衛星のミッションに9億ルピー(約17 億円)割り当てられる。しかし、昨年24億190万ルピー(約45億円)予定されていた補助ロケットを4基備える三段式ロケットランチャー計画の予算は減額された。ISRO研究所の宇宙科学訓練費は、昨年度6億5250万ルピー(約12億円)から、17億5000万ルピー(約32億円)に引き上げられた。 (Voice of India)