2007-06-26 世界最速のエアブリージングロケット試験成功

オーストラリアの防衛科学技術機構(Defense Science and Technology Organization:DSTO)は、先ごろと行ったスクラムジェット実験機の打ち上げに成功し、高度530km、速度は再突入時に最高マッハ10を記録した。この打ち上げテストは現在実施中のプログラムの一部で、米のDARPA(防衛高等研究プロジェクト局)との共同研究として数年前に開始した。実験目的は最終的には極超音速スペースプレーン開発に道を開くことになる。そして長距離超高速巡航ミサイルや低コスト衛星打ち上げ技術につながる。

オーストラリアのスクラムジェットエンジンロケットHyCAUSE(Hypersonic Collaborative Australia/United States Experiment)のこれまでの飛行はウーメラ試験場で実施されてきた。マッハ10はこの種の航空機としては最も速い速度である。