2007-06-26 ナノテク宇宙センサー軌道上試験に成功:NASA

NASAは、宇宙で使用されることを目指したナノテクノリジーを応用した初の電子部品を試験し、予定通りの性能を確認した。この「ナノセンサ」は宇宙船内部の微量なガスを監視する。この技術は将来、宇宙飛行士が宇宙で生活する場合に環境モニターや煙探知器に使用され、より小型化技術が求められていた。NASAナノケムセンサ(Nano ChemSensor)ユニットは2007年3月9日に打ち上げられ地球軌道を周回している米海軍兵学校のMidSTAR-1衛星に副搭載ペイロードとして組み込まれた。

長期有人ミッションでは、給気システムに徐々にではあるが有害な化学汚染物質が発生する可能性がある。ナノセンサは微量の汚染物質を検知することが可能で乗組員に問題発生の時に警報を発することができる。

実験の最終目標は、小さなカーボンナノチューブに感知物質でコーティングしたセンサーが宇宙飛行に耐えうるかどうかを確認することである。またセンサーが微小重力環境や宇宙線や熱などにどの程度耐久性を持つことができるのかテストする。