2006-08-21 カナダの宇宙観光飛行会社、新しい宇宙港を確保:PlanetSpace

米・加のベンチャー企業、プラネットスペース(PlanetSpace)社はカナダの大西洋岸に位置するノバ・スコティア(Nova Scotia)州にサブオービタルロケット射場を前向きに建設することで州と合意した。

プラネットスペースはノバスコティアのケープ・ブレトン(Cape Breton)の端に300エーカ(約37万坪)の土地を確保する計画である。プ社社長兼CEOのジェフ・シェーリン(Geoff Sheerin)によると、この場所を大いなる宇宙飛行の出発地点であると賞賛している。この土地を選択したのは、周辺には人口密集地がないことで打上に安全性が高いこと、同時に宇宙ステーションの軌道に投入するために有利であることを理由としてあげている。

先週の金曜日に、NASAは500Mドルの予算を投入する民間宇宙輸送システム(Commercial Orbital Transportation System:COTS)実証プログラムにSpaceX社とオクラホマのロケットプレーン・キスラ(Rocketplane Kistler)を採用する決定をした。NASAは第一段階の技術実証段階が終了すると、第二段階の提案募集を再度実施する計画である。プラネット社としてはこの第二段階の提案募集時に参加する計画があり、国際宇宙ステーションへの物資補給ビジネスに参入することを狙っている。

今後は、この土地を正式に確保し、自治体との間で環境問題や、運輸交通部門の管理機関との間で法的な承認作業を進めることになる。

プラネット社は現在2機の宇宙船の開発計画を進めている。ひとつは観光旅行向け、一方は物資輸送向けである。宇宙旅行向けはシルバーダート(Silver Dart)宇宙船で、8人乗り。カナダのカナディアンアローロケットの先端に搭載されて垂直に離陸し、着陸時は水平着陸となる。