2006-07-26 NASAとAirLaunch社、小型ロケット開発で協力

NASAによると、ロケット開発のベンチャー企業、AirLaunch(エアランチ)社と共同で、民間宇宙産業向けの小型ロケットと小型衛星開発で協力することで合意した。合意の一環としてエイムズ研究所とエアランチは宇宙ミッション、ロケット開発、システムエンジニアリングで協力できる分野を検討する。エアランチはDARPAとの契約で小型ロケットを開発している。今後同社はエイムズの風洞実験装置、アークジェット実験施設、飛行シミュレータ、ハンガ、滑走路などを利用できることになる。契約金額については公開していない。

NASAは予算削減をうけて、宇宙開発プロジェクトを外部企業に委託する方向性を打ち出している。今回はこの方針に沿ったもの。目標としては250Mドル以下の小型ロケットと衛星を開発することにある。

エアランチ社が開発するロケット「クイックリーチ小型ロケット:QuickReach Small Launch Vehicle」は打ち上げ能力として低軌道に450kg程度を6億円程度で打上げるように設計されている。また打上準備期間も24時間と劇的に短縮されている。