ジェイサット(JSAT)は10日、「衛星海洋インターネットサービス(仮称)」の試験サービスを4月1日から8月31日まで実施すると発表した。日本で初めてとなる海上での高速インターネット接続や、メール送受信、映像やファイルの伝送などを実現するという。9月からの本サービス提供を予定している。
衛星海洋インターネットサービスでは、船舶から衛星への上り回線にはNTTドコモの衛星パケットサービスまたはKDDIのインマルサットサービスを利用。衛星から船舶への下り回線をJSATのKu帯衛星通信サービスを利用する。
従来、海上で使える通信サービスは低速で通信料金が高いという問題があったという。これに対して衛星海洋インターネットサービスの下り回線は最大で1Mbpsを超え、既存の海洋通信サービスの10倍以上になるとしている。料金も、下り回線部分は定額制にする。
JSATではこのサービスにより、航行中の船舶からのブロードバンド接続が行なえるほか、会社と船舶を結んだイントラネットの構築も可能になるとしている。