2005-11-15 米カンザス州の地中に空からの巨大な贈り物=時価総額は数億円?

AP通信によると、米カンザス州南部で、重さ約630キロの巨大な隕石(いんせき)が、約2メートルの地中から発見された。見つかった隕石は美しい円すい状で、鉄-ニッケル合金の本体に水晶がちりばめられた、隕石の中でも珍しい種類に分類されており、同種の隕石で発見されたものより大きいのは、現在までに、オーストラリアで発見された重さ1395キロの隕石と、アルゼンチンで発見された675キロの隕石の2つしか確認されていない。

  隕石を発見したのはアーカンソー州キングストンのスティーブ・アーノルドさんで、1949年に巨大隕石が発見されたことで有名なカイオワ郡周辺を、金属探知機を搭載した3輪自動車で探索していたところ、2週間前に隕石を発見したとしている。隕石は通常、大気圏内に突入する際に変形するため、美しい形状を持つ同種の隕石は、発見が非常に困難だとされている。

  アーノルドさんは、「この隕石のあまりの美しさに、収集家はよだれをたらして夢中になるよ」と宇宙からの贈り物をほめたたえ、この隕石の金銭的な価値が「数百万ドル(数億円)」になるとして、自身の発見に自信をのぞかせた。アーノルドさんは、世界をまたにかけて活動する折り紙つきの隕石収集家で、今回発見した巨大隕石を、博物館か、もしくは保存管理を安心して任せられる個人に売却したいとしている。(ライブドア)