2005-01-26 韓国、2007年までにロシア支援で9-10機ロケット打上げ

韓国は、ロシアのAngaraロケット技術を利用したロケットを少なくとも9-10機を打ち上げる予定であると発表した。韓国としては3段階に分けて開発を進める。第一段階はKSLV-1(Korea Space Launch Vehicle)ブースタ製造で、約80パーセントはロシアのクルニチェフ(Khrunichev State Space Research and Production Center)が開発したAngaraロケットと共通部品となる。打ち上げ能力は低軌道に100kg程度となっている。9-10機のロケットが開発される予定だが、2機は打上げ試験用に使用し、一機は衛星打ち上げ、残りは地上試験用に使用される予定。

第二段階では、2010年までにKSLV-2を開発し、能力は1トン級の衛星打ち上げ、そして2015年までには1.5トン級の衛星打ち上げ能力をもつロケットを開発する。担当責任者のHwan氏(KARI)によると、韓国としては3号機がもっとも目指す目標で、100kg級の衛星では宇宙産業の国際競争には勝てないとしている。ロシアとの協力で宇宙センターを建設し、韓国と日本の間に位置するVenarodo島に射場を建設している。

韓国は1996年以来宇宙プログラムを実施している、これは2000年に承認された国家中期宇宙探査プログラムに沿って実行されている。このプログラムでは衛星の利用開発や有人宇宙飛行技術への投資を増加させることなどが含まれている。ロシアとの協力で、2007年までに韓国初の宇宙飛行士を訓練する計画もあり、ISSに送り込む計画である。(スペースレフ)