2003-11-21「双星計画」初の衛星が年内にも打ち上げ

中国国家航天局(CNSA)は20日、中国・欧州が共同で進める宇宙プロジェクト「双星計画」で打ち上げられる1基目の観測衛星、使用予定の「長征2号丙改良型」ロケットの審査会を北京で開催した。審査会では、衛星・ロケットとも各審査項目の指標すべてが設計目標を満たしており、正式に出荷できると宣言された。「双星計画」初の科学探査衛星として、年内にも打ち上げられる予定。

「双星計画」は、異なる軌道を回る2基の探査衛星により、地球環境の観測・研究などを行うプロジェクト。欧州宇宙機関(ESA)の磁気圏探査プロジェクトで打ち上げられた衛星4基との連携で、複数区域の同時観測を実現。人類史上初めて宇宙の6カ所から立体的に地球を観測する。

同計画は中国にとって、技術から応用までの高レベルかつ実質性の高い内容で、先進国と対等に協力する初の宇宙プロジェクト。中国の地球観測技術の水準が、ワンランク向上したことを示すものといえる。 (人民網)